
「うちの子、すぐ猫背になるんです」
——そんな悩みを持つ親御さんは少なくありません。
実は、子どもの姿勢の問題は、ただの「姿勢が悪い」では片付けられない、もっと根本的な原因が隠れていることがあります。
そのひとつが「歯並び」や「顎の成長」です。
本コラムでは、成長期の子どもにとって歯並びと姿勢がどのように関係しているのかをわかりやすく解説し、姿勢改善のヒントを「口腔の成長」から探ります。
◆姿勢を支える“顎”の存在
姿勢を考えるとき、背骨や骨盤ばかりに注目しがちですが、実は“頭の位置”も大きなカギを握っています。
頭を支えるのは首、そしてそのバランスを取るために重要なのが「顎」の位置です。
顎が発達していないと、舌が正しく上あごに収まらず、舌が下がったままになります。
これにより気道が狭くなり、無意識のうちに前かがみの姿勢を取って呼吸を助けようとするのです。
これが、子どもの「猫背」につながっていることがあります。
◆噛む力と姿勢の関係
よく噛むことは、顎の発達を促し、筋肉や骨格のバランスを整えるためにも大切です。
しかし現代の子どもたちは、柔らかい食べ物を好み、よく噛まずに飲み込む傾向があります。
結果として顎が小さく、歯が並ぶスペースが不足し、歯並びが乱れます。
この「よく噛まない」生活習慣が、顎の成長不全だけでなく、首や背骨のバランスにも影響を及ぼし、猫背や姿勢の歪みを引き起こす要因となっているのです。
◆子どもの歯並びの乱れと姿勢の悪化はセットで進行する?
歯並びが悪くなると、上下の歯がうまく噛み合わず、左右どちらかに偏った噛み方をするようになります。
これにより、顎の関節や顔の筋肉の使い方に左右差が生じ、体のバランスにも影響を及ぼします。
また、咬合が安定しないと頭部の重心もブレやすくなり、姿勢を保持するために体幹や背骨に余計な負荷がかかります。
これが、成長期に見られる“なんとなく姿勢が悪い”状態の正体である可能性もあるのです。
◆口呼吸が招く姿勢の悪化
歯並びと姿勢の関係を考えるうえで見逃せないのが「呼吸」の問題です。
口呼吸が習慣化している子どもは、舌が上あごに収まらず、口をぽかんと開けた状態になります。
この状態では、顎や首の筋肉が緊張したままとなり、頭の位置が前方へズレてしまいます。
結果、首や背中に余分な力がかかり、猫背やストレートネックといった姿勢不良へとつながってしまいます。
◆一般的な対策の限界と可能性
姿勢改善のために、矯正ベルトや体幹トレーニングなどを取り入れるケースもありますが、これらはあくまで“外側からのアプローチ”。
一方で、「噛む力」「呼吸」「舌の位置」といった口腔の内側からの働きかけは、根本的な姿勢の改善に効果があると注目されています。
舌や顎の使い方を意識する口腔体操や、咀嚼を促す食事習慣など、地道な習慣づけが最も重要です。
◆“舌と顎”を育てるサポート「369マウスピース」
子どもの歯並びや姿勢が気になるけれど、矯正には費用も時間もかかる…。
そんなご家庭に知ってほしいのが、睡眠中や日中に装着することで口腔環境を整える「369マウスピース」です。
柔らかく、違和感の少ない素材で作られており、小学生から使用可能。
使用によって、
舌の位置を自然と上あごに導く
下顎の位置を安定させる
無意識の食いしばりや歯ぎしりを軽減する
といった効果が期待できます。
これにより、成長期の顎や舌の正しい発達を促し、姿勢保持に必要な筋肉やバランス感覚にも良い影響を与えることができるのです。
また、医療機関に行かなくても自宅で簡単に始められ、買い替えの必要もないため、コスト面でも安心。
毎日の眠りや隙間時間を“歯並びと姿勢を整える時間”に変える、新しいセルフケア習慣として、多くのご家庭で導入されています。
「うちの子の姿勢、もしかして噛み合わせが原因かも?」
と思ったら、まずはやさしく始められるアプローチから試してみてください。
