
「姿勢が悪い」と聞くと、背筋や筋肉の問題を思い浮かべがちですが、実はその根本には歯並びや噛み合わせが関わっていることがあります。
歯列の乱れや顎の位置のズレが、首や背骨の配列を変化させ、知らず知らずのうちに姿勢を崩している可能性があるのです。
このコラムでは、まず歯並びが身体全体に与える影響を明らかにし、そのメカニズムを神経や筋肉の視点から解説。
さらに、大人世代によく見られる「巻き肩」「猫背」「ストレートネック」などの不調が、口腔との関係でどう起こっているかを検証します。
そして、口元から姿勢を整えるために取り入れやすい対策についても触れていきます。
◆歯並びが崩れると、頭の重心がずれる?
人間の頭は体重の約10%とされており、常に首や肩、背骨などの筋肉によって支えられています。
正常な歯並びと噛み合わせは、下顎の位置を安定させ、頭部の重心が身体の真上に来るように調整されています。
しかし、歯並びが悪いと下顎が前後左右にズレやすくなり、それに伴って頭の位置も微妙に傾きます。
わずかなズレでも、そのバランスを補おうとして首や背中の筋肉に負荷がかかり、結果的に姿勢全体にゆがみが生じるのです。
特に、「片側だけで噛むクセ」がある人は要注意。
片方の顎だけが頻繁に動かされることで顔の骨格が非対称になり、肩の高さや首の傾きにも差が出てしまうことがあります。
◆神経系と姿勢制御のつながり
もうひとつ見逃せないのが、噛み合わせと神経系の関係です。
噛む動作は三叉神経(顔面の感覚と運動を司る神経)を通じて脳へと信号が送られますが、これは姿勢制御にも関係する小脳や前庭系にも影響を与えています。
つまり、噛み合わせの不具合は脳のバランス感覚や筋肉の働き方にも影響し、「なんとなくフラフラする」「長時間立っていると疲れる」といった症状につながる可能性があるのです。
◆巻き肩・猫背・ストレートネックと噛み合わせの関係
デスクワークやスマホ操作が当たり前になった現代では、巻き肩や猫背、ストレートネックといった姿勢不良が増えています。
これらの姿勢は口腔内にも影響を与えるほか、逆に「噛み合わせのズレ」がそれらの姿勢を引き起こすケースも。
例えば、前かがみの姿勢が続くと下顎が後退し、噛み合わせが深くなる「過蓋咬合(かがいこうごう)」の傾向が強くなることがあります。
これが進行すると、顎関節への負担や歯の摩耗、さらには首や肩の緊張へと波及してしまいます。
◆日常でできるセルフチェックと姿勢改善法
以下のようなセルフチェックで、口元由来の姿勢乱れの兆候を確認できます。
頬杖をつく癖がある
食事の際に左右どちらかでばかり噛んでいる
鏡を見ると肩の高さが左右で違う
顎がガクガクする・痛い
これらの症状がある場合は、まずは日常の姿勢や習慣を見直すことが第一歩。
正しい姿勢を意識しつつ、左右バランスよく噛む、口を閉じて鼻で呼吸する、などの口腔機能トレーニングも有効です。
また、歯科医院での噛み合わせチェックやマウスピースの相談も、姿勢改善の一助となるでしょう。
◆睡眠中に“噛み合わせと姿勢”をケアする「369マウスピース」
日中に意識しても、寝ている間の噛みしめや食いしばりはなかなかコントロールできません。
そこで役立つのが、369マウスピースです。
369マウスピースは、夜間に装着することで、
無意識の食いしばりを緩和
顎の位置を安定させ、頭部のバランスをサポート
舌の位置を整えて気道を確保
といった効果が期待でき、睡眠中に姿勢の土台となる口腔環境を整えてくれます。
従来の歯科マウスピースと異なり、柔らかい素材で装着時の違和感が少なく、歯の型取り不要で自宅で簡単に使用開始できるのも魅力。
歯並びや噛み合わせが気になる方、姿勢が気になる方に、両方のケアが同時にできる新しい選択肢です。
また、369マウスピースは持ち運びしやすく、旅行や出張時にも活用可能。
毎日のケアの中に無理なく取り入れることができます。
“歯並びから姿勢を整える”という新しい視点で、自分自身の体に向き合ってみませんか?
