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“顎が育たない”子どもたち〜歯並びの乱れは成長過程にあった

子どもの歯並びが気になるとき、多くの保護者は

「永久歯が生え揃ってから矯正すればいい」

と考えるかもしれません。


しかし実際には、歯が生え揃う前の“顎の成長”こそが、歯並びを左右する非常に重要な要素なのです。


現代の子どもたちの中には、顎が小さく、歯が並ぶスペースが足りないことで歯列がガタガタになるケースが増えています。

これは単に遺伝の問題だけではなく、日々の食事や姿勢、呼吸、舌の使い方など、生活環境全体が関係しているのです。


【監修】

グリーン歯科医院 院長  大橋 真龍 先生



◆なぜ顎が育たなくなったのか?

かつての食生活は、硬く繊維質の多い食材が中心で、咀嚼回数も自然と多くなっていました。

よく噛むことで顎が刺激され、骨格がしっかり発達したのです。


しかし、現代はどうでしょうか?


柔らかく加工された食品、飲み込みやすい食感の食事が増え、子どもたちの“噛む回数”は大幅に減っています。

その結果、顎の骨や筋肉が十分に発達せず、永久歯が生えてくるスペースが確保できないのです。


◆成長期に現れる影響

顎の成長は、6歳〜12歳ごろの混合歯列期に急激に進みます(諸説あり)。

この時期に、適切な刺激(咀嚼・姿勢・呼吸・舌運動)が与えられていないと、上顎や下顎が狭く育ってしまい、不正咬合の原因になります。


さらに、口呼吸や舌のクセ(舌を前に出す・下に下げる)などの機能的な問題も、顎の発達に悪影響を及ぼします。

正しい舌の位置や呼吸習慣を身につけないと、顔つきや姿勢にも悪影響が及び、将来的な歯列不正や顎関節の問題に発展することもあります。



◆小児矯正と成人矯正の違い

歯並びの矯正には、大きく分けて“骨格の成長を利用する矯正”と“歯を動かす矯正”があります。

小児矯正は、成長期の骨のやわらかさや可塑性を利用して、顎の拡大や骨格バランスの改善を行えるのが大きな利点です。


対して、永久歯が生え揃った後に行う成人矯正では、骨格の成長が終わっているため、歯の移動による調整が中心になります。


小児期からの矯正は、

「歯を抜かずに済む可能性が高い」

「仕上がりが自然」

「後戻りが少ない」

などのメリットがある一方で、継続的な通院・保護者のサポートが必要という側面もあります。


◆“成長をサポートする”セルフケアとしての選択肢

お子さまの歯並びが気になり始めたとき、「矯正まではまだ…でも何かしたい」と思うご家庭も多いでしょう。


そこで役立つのが、習慣づくりと機能ケアを両立できる「369マウスピース」です。


このマウスピースは、6歳から使用可能な1サイズ設計で、成長期の顎や舌の動きをやさしくサポートする形状。

装着することで、自然と舌が上顎に収まりやすくなり、正しい舌位・呼吸・口の閉じ方を促します。


また、寝ている間に使うことで、無意識の歯ぎしりや食いしばりによる顎への負担を軽減。

顔や顎の左右バランスを整えやすくするサポートも期待できます。


保護者の方も一緒に使用できるため、親子で「お口の健康週間」を始めるのにもぴったり。


“矯正までしたいわけではないけれど、今できることを始めたい” そんな方にとって、未来の歯並びと健康への第一歩になるマウスピースケアです。


©︎Green Life Planning

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